2020年3月現在、フィリピンの語学学校は、コロナ(COVID19)の影響により深刻な状況にあると言えます。
しかしながら、新設の語学学校も続々と開校しており、フィリピン留学としては好景気にある状況と感じています。
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今回、新設語学学校のTESDA申請にあたり、お手伝いをさせていただきました。
中々煩雑な手続きで、世の中に情報があまりないため、本記事にて公開をさせていただきます。
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まずは時系列から。
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語学学校 開校までの手順
手順としては、大きく2段階となります。1つ目は、教育省の認可、次に移民局の認可となります。
教育省の認可は、語学学校としてのお墨付きになり、移民局の認可は、学生が合法的に勉強するための許可証を発行するために必要となります。
教育省の認可がまず必要となり、その認可でもって、移民局の認可の手順となります。
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まずは、会社の登記、次に教育省(TESDA)の認可が最初、最後に移民局(イミグレーション)の認可
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今回は、TESDAの登録までについて記載をしたいと思います。
① TESDAの登録手順にてついて
1.TESDAにてオリエンテーションを受講する
2.必要書類の準備
3.必要書類の提出
4.審査
5.審査不備修正
6.再審査
7.認定
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ちなみに、この必要書類が相当な量になります。
TESDAの認可書類は、莫大。
TESDAのチェック作業が手間。一気に全書類を見てはくれない。
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② イミグレーション認定
1.必要書類の提出
2.認定
3.SSPの発行可
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とにかく、時間がかかるのがイミグレーションです。
進んでいるのかさえもわからないという時間だけが過ぎていく時間になります。
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TESDAの認可までの手順と必要書類について
▫️TESDAにてオリエンテーションを受講する
まずはTESDAに行って必要書類が書かれたチェックリストをもらいましょう!
必要書類を用意している間にTESDAからオリエンテーションの日程がメールで知らされます。
このオリエンテーションは、他にもいた場合、合同での実施になるセミナーのような感じです。
必要書類が揃っていなくても、オリエンテーションに参加できますし、質疑応答の時間もありますので、初日にもらったチェックリストで不明点があれば確認できます。
TESDAからポリシーなどの説明を4時間程度受けると、
TESDAからオリエンテーションに参加したと言う証明書がもらえますので、
バインダーに入れて、無くさないように保管しておきましょう。
必要書類として提出する定型フォームやサンプルは、
オリエンテーション後、TESDAからメールで送られてきます。
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チェックリストにある書類を用意する。
大きな項目でいうと、5種類の項目による書類を用意する必要があります。
下記の1から5項目の書類となります。
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1.企業および管理文書
2.カリキュラム(定型フォームに記入)
3.能力と社員(定型フォームに記入)
4.プログラムガイドライン
5.サポートサービス
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それでは、簡単にチェックリスト、各種書類を説明していきます。
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1.企業および管理文書
まずは、チェックリストを順々にご紹介いたします。まずは、 1、企業および管理文書 の記入です。
上記の写真が実際のチェックリストになります。
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1.企業および管理文書
a、基本合意書
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b、取締役員 議決書
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不要c、機関を設立する特別法
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d、証券取引委員会(SEC)のコピー
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e、定款(SECから出てるからコピーするだけ)
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f、建物の所有権またはリース契約の証明書(*機関の名前で最低2年間の公証された契約書/少なくとも104平方メートル必要)
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g、申請した場所の火災安全証明書のコピー(ビジネスパーミットの申請の際シティーホールから出ているからコピーするだけ)
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不要h、ブランチ設立用 (ブランチの内容のため不要)
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今回の語学学校の申請に、CとHは不必要でした。
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2.カリキュラム(定型フォームに記入)
次は、カリキュラムについてのチェックリストになります。
同じく、上記のチェックリストをご確認ください。
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2.カリキュラム(定型フォームに記入)
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a、カリキュラム設計(指導モジュールやコースデザイン)
もう難しくなく簡単に時間だけ調整して書くだけです。これで何がわかるの?って感じですけどね。笑
とりあえず書いて、提出する。という感じです。
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b、プログラムに必要なツール、消耗品、材料のリスト
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c、参考資料、スライド、ビデオテープ、インターネットアクセス、プログラムに必要な図書館資源などの教材/蔵書数のリスト。
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d、物的設備リストと、校外の施設リストの物理的床面積を示す
e、床面積を示しているトレーニング施設の配置図 *間取り図を添付
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f、制度評価 注:視察中にフォームに書いたツールを見せる必要がある
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3.能力と社員(定型フォームに記入)
3.能力と社員(定型フォームに記入)
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a、役員のリスト
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b、トレーナーのリスト(TESDA-OP-CO-01-F20) 資格証明と雇用証明と、コースやセミナーの受講証明の利用出来る補強証拠が必要。
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c、人事など、教育に無関係なスタッフのリスト(+写真付き履歴書、大学の成績証明書 、有効期間のある公認された雇用契約書)
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4.プログラムガイドライン
4.プログラムガイドライン
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a、授業料およびその他の料金の内訳と料金の支払いスケジュールを含むプログラム料金、返金規定(自由に決められるけど、高すぎると確認されます。)
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b、レベルテスト後に学生に提供する、文書化された評価システム。(写真ファイルあり)
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c、入学要件(学校が自由に決めれます。例えば、国籍は問わない、毎日授業を受ける能力がある、18未満は親の同意が必要、、など)(写真ファイルあり)
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d、出席に関する規定(学校が自由に決めれます。例えば、遅刻はしない、欠席をする場合は連絡をする、、など)(写真ファイルあり)
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5.サポートサービス
5.サポートサービス
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a、学生/研修生への健康サービス。学校内にクリニックがある場合はナースを常勤させる。
学校の中にクリニックがない場合は、パートナー医師との公証了解覚書を添付する。
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b、キャリアネットワーキングサービス(JLNS)は、学生と研修生とTVET卒業生が利用可能です。
(参照: Section IV, letter A-Delivery Platforms of JLNS Nos. 1-4 of TESDA Circular No. 38, series of 2016)
(例えば職業派遣の会社と契約をして、学生が卒業後仕事を見つけやすくするなど、、)
不要c、コミュニティー援助活動プログラム (任意ため不要)
不要d、研究プログラム、学校のプログラムの継続的な開発を支援する活動 (任意ため不要)
今回の語学学校の申請に、CとDは不必要でした。
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また、6、7以降は不要でした。念のため、写真だけUPしておきます。
6以降はこちら。⇩
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7以降は、こちら。⇩
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書類は、赤色のバインダーで順番に並べて保管する必要があります。
TESDAに提出する分と保管用で2セット用意しましょう。
全て用意が出来たらTESDAに提出します。
CEBU CITYの場合は、TESDA Provincial オフィス(Gate 3 TESDA Compound, Salinas Dr, Cebu City, Cebu)
ITパークの近くになります。
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ただ1ページずつ確認されるので、1ページ目の書類に1つでも不備があると、2ページ目の確認はしてもらえず帰されます。
根気よくTESDAに通いましょう。
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全ての書類がOKだった場合はスタンプが押され視察を待つように言われるのでEーmailを待ちましょう。
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今回は1週間程でスタンプの押されたチェックリストが届き、視察の日にちが知らせられました。
チェックリストが届いた日から視察までは、今回5日あったので
TESDAの視察チームがいつ来てもいいようにバインダーに書かれてることが同じか確認をして準備をします。
今回チェックされたのは
・リストに書かれている教科書の確認、リスニングCDの確認
・施設のチェックでマンツーマン教室
・救急箱と電球のチェックをされました。
この時に、こうした方がいいなどのアドバイスがもらえます。
そして、その日に合格かどうか言われます。
もし合格しなかった場合は、直す必要がある場所を言われるので再度やり直しになります。
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今回は、合格を言われてから2週間程でTESDA証明書が出ました!
1番最初にTESDAに必要書類の書いてあるチェックリストをもらいに行った日からトータルで4ヶ月かかりました。
6ヶ月や1年かかったと言う話も聞くので、タイミングや担当者にもよるとは思います 。
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登記、TESDA登記に関して意外だったこと。
まずは、登記の段階で意外だったこと。
1.資本金について
資本金については、日本での登記については、証明する必要がありますよね。フィリピンでは、言い値に近いものがあります。
ざっくり、これまでにこれだけ投資したから、500万ペソ、800万ペソとかも可能です。
特に証明も、チェックも入りません。
また、TESDAを取得するにあたり資本金の金額の足切りのようなものもありません。
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2.TESDAについて
学校運営を完全にホワイトで行うにあたってはかなり時間を要します。
オフィスが必要、人が必要、時間が必要になります。
当初、スモールスタートにあたり、小さなオフィスを借りて、登記して、TESDAとって、イミグレとってで考えていました。
しかしながら、TESDAの認可において、オフィスの広さの足切りがありました。
これは盲点で、この対応にある程度の時間を有しました。これは調査不足だったなと反省しています。
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最後に
ある程度内容をわかっている日本人がパソコンを使えて、英語ができる方であれば苦労はさほどしないと思います。
ただ、完璧主義者の方、こだわりが強い方は、1年ぐらいかかるかもしれないなーと思いました。
ある程度適当な方が担当して申請手続きをやる方がおすすめです!
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随時追加、更新していきます!
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