フィリピンに大被害を与えた巨大台風22号”ライ”

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2021年12月16日の夜から17日にかけてフィリピンの南東部に上陸した台風22号は、各地に甚大な被害を与えました。
ちなみに台風ライはフィリピンでは”odette”オデットという名称で広く伝わっています。

時速195キロメートル、最大瞬間風速は80メートル超えを記録し、死者は400人程にのぼります。

台風翌日工事現場の前にて

日本では1966年9月に宮古島を襲った台風が最大瞬間風速85.3メートルと、観測史上最大の風の強さを記録していますが
それに匹敵する激しさなのではないでしょうか。

毎年クリスマスを盛大に楽しむフィリピン。この台風ライは、クリスマスを目前にして最悪なダメージを残して去っていきました。

私は現在セブ島に住んでいますが、正直な所、セブ島に台風が来るらしい!という情報を聞いたときに
まったく焦っておらず、経路がそれたりするんだろうなーと思っていてなんの対策もしていませんでした。
今思えば、なんと浅はかだったのでしょう。、泣

今まで日本の本島に住んでいましたから、そんなに大きな台風被害に遭ったことがことがなかった、というのと
セブにも数年間住んでいますが台風の被害に直面したことがなかったことが理由です。

当日夕方頃まではただ曇っていて、まあこんなものか。よかった。と安心していましたが
そこから夜9時頃からは体験したことのないくらい強い暴風雨に雷と、唖然としてしまうほどでした。

窓やベランダから水が溢れて部屋の中も浸水、マンション自体が風で大きく揺れて地震に慣れていないフィリピン人はとってもこわがっていました。
廊下の窓ガラスがまだ散らばる中で、翌朝様子を見に外へ。

【予想を超えた被害】

見慣れた景色が変わり果てていて、かなりショックを受けました。

根本から折れた看板

折れた看板や倒れた電柱、割れた窓ガラスで街が荒れていました。
フィリピンではトタン屋根でできた家も多いので飛ばされたり、家が倒壊して、40万人もの人々が避難したようです。

【深刻な水不足】

発生から3週間が経つ現在も水・電気・インターネットなどのインフラが復旧していないエリアが多くあります。
インフラ被害額はなんと、日本円にして14億円超えと言われています。

配送経路が倒れた木などで断たれた環境で、いつ普通の生活に戻れるのか、不安に駆られた人々が飲み水を買い込み、水不足が起こりました。
なんせ私も水の備えがなかったので困りました。幸い私の住んでいるマンションではなぜか水が出て生活用水は問題なかったのですが
水道水を飲むわけにはいかなかったので飲料水のファクトリーに並びました。(数日はリンゴジュースを買ってみたがやっぱり飲み水がないとしんどかった苦笑)

1日目、炎天下の中で5時間並ぶも終わりが見えず断念
2日目、気合を入れて朝の6時から並ぶ

8時間後午後2時…ついにGET!!!!歓喜歓喜!全私が泣きました!!
350㎖のペットボトルが40本入っている段ボールを1人につき1箱買うことができました。

1日目はなぜ終わりが見えなかったかというと、列がきれいな1列といえる状態ではなくて、我先にという思いで列も終盤でグシャっとしてきてしまうんですね。
そのグシャっとの部分を狙って、しれっと横入りする人も多く、喧嘩が勃発して最終的には警察沙汰になっていました。
3.11のときに日本人がしっかりと並んでいる姿を海外メディアに賞賛されていたことを思い出しました。
皆さん、並ぶことができるってすごいことなんですね。

水不足すぎて、路上で水を高額で売りつけて捕まった人もいると聞きました。それだけ需要があったということでもありますから恐ろしいです。
その数日後には普通の値段でスーパーに水がどっさり置いてあって、拍子抜けしました。私ももう少し待てばよかったのになと。泣

【ATMの行列】

電気が使えないことで、スーパーなどではクレジットカードが利用不可になり、現代の流れの逆を行くような、完全なる現金最強時代になりました。
すると次に起こったのがATMの行列です。

ATMに並ぶ行列

1日目、3時間並ぶも日が暮れてしまったので一度撤退
2日目、朝8時から4時間並び、ついに現金もGET!!

並んでいる途中でATM内の現金が空になってしまう→違う列に並びなおす ということが何度も起こりちトータル7時間の間に5支店程はしごしています。。笑

【フィリピン人は強い】

とにかく今回の台風で一番に学んだことは、備えの大切さ!ほんとに大事なんですね、、
断水の中生活してみるとトイレやシャワーに想像以上の量の水が必要だということがわかりますが、
まずは飲み水だけでも1週間は生きていける量を持っておくことだなと思いました。あと、多少の現金。

でもこんな大変な被害に遭ってもやっぱりフィリピン人の楽しく生きる姿は変わらなくて、すごく心強く感じました。
倒れた看板の上で楽しく遊ぶ子どもたちや、みんなで協力して街中を修繕している大人たちを見て、強いなと思ったしこれからどんどん国が成長していくことを想像しました。

また、この台風22号のニュースを見て募金を募ってくださったり支援をしてくださったり、日本でも多くの方々が動いていることをSNSを通じて知りました。
もしそのような方々の1人がこのブログを見て下さっていたら、本当にありがとうございますという感謝をお伝えしたいです。

自然には、到底かなわないと改めて認識した年末となりました。
おわり

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